こういった経験、ないですか?
僕は、新卒入社したIT企業でごく普通のプログラマーとしてキャリアをスタートし、25歳の頃マネージャになりました。評価される側と評価する側、両方を経験していますので、客観的な目線で記事を書いてみました。
結論:技術力があっても会社から評価はされない。
一般的な日本のIT企業では、技術力があっても評価されないケースは残念ながら多いです。僕も新卒の頃、プロジェクトでかなり貢献しているのに全く待遇が良くならない経験をしたことがあります。
理由はいくつかあると思いますが、1つ考えられるのは
「上司が技術についてよく分かっていないから」ということです。
ITエンジニアは、優秀な人とそうでない人のアウトプットの差が何十倍にもなると言われています。やり方ひとつでいくらでも効率化できる世界だからです。
しかし、そのアウトプットの差は一見するとよく分かりません。
中身がグチャグチャのソースコードでも、問題が表面化するまではまともに動いているように見えてしまったりもします。
そのため、技術的なことが分かっていないマネージャは、エンジニアを「要員数」だけの単純計算で考えてしまうのです。
どうしたら評価されるのか?
では、日本のIT企業において社内評価を上げるにはどうしたらよいのでしょうか。
成果をアピールして交渉する
プログラムの品質や保守性といったものは非常に重要ですが、複雑な要素が絡むため、評価の指標として目に見えにくいのが難点です。
わかりやすい評価指標としては「お金」です。
- このプロジェクトで自分はいくら利益を上げた
- 自分が導入したこの手法で、生産性がXX%上がった
- 毎月の運用工数が減り、いくらコストを抑えられた
こういった形で伝えることができれば、待遇を良くするための判断材料とすることが出来ます。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力が高いエンジニアは、評価が高くなる傾向があります。技術が分からない決裁者でも、コミュニケーション能力は見ることができるからです。
チームをまとめて成果を上げることができれば、会社として利益を上げることにも繋がります。
世の中には、技術が評価される会社もある
交渉ごとや、コミュニケーションがそこまで得意ではない・・という人でも、評価される方法はあります。
世の中には、技術が評価される会社もあります。技術が分かるメンバーが中心となって活躍している会社では、マネージャも技術力があるため、技術者も正当に評価してもらうことができます。
どちらかというと、SIer業界よりもWeb系の業界の方がそういった傾向はあると思います。どう頑張っても評価されない・・という場合は、そういった会社に転職してみるのもありかもしれません。