今、どこの会社もエンジニアが不足しています。
新規事業のスタートアップでも、受託開発企業でも、人手不足の企業は多いと思います。
僕もある企業で自社サービスの運営をしている立場ですが、やはり優秀なエンジニアは常に不足しています。
そんな中で、僕の会社ではどのようにエンジニアを集めたか、経験を元に書いてみました。
目次
1.SES企業(開発パートナー企業)に依頼する
これが一番手っ取り早くて簡単な手法になるかと思います。
いわゆる人材派遣業を行っている会社に要員の手配を依頼する形ですね。
日本にはSES(システムエンジニアリングサービス=エンジニアの派遣)を行っている企業は山ほどありまして、要員を提案したくてウズウズしています。
こういった会社に依頼をかけると、人材をたくさん紹介してくれます。
SES企業を使うデメリット
費用が高い
SES企業は、発注企業とエンジニアとの間の中間マージンを得ることをビジネスモデルとしているため、当然費用はそれなりに取られることになります。
会社や案件、地域にもよりますが、経験の少ない若手だと40万~60万、中堅だと60万~80万、ハイクラスだと80万~200万(青天井)というのが相場かと思います。
特に、SES企業がまた別のSES企業から要員提供を受けているケースもあるため、下請け、孫受けと階層が深まると、それぞれの会社がマージンを乗せる分、単価も高くなります。
優秀なエンジニアは必ず新人とセット
SES企業は、とにかく要員の数が売上に直結しているため、スキルの低い社員も抱えているケースが多いです。そしてスキルの低いエンジニアを単体で提案しても採用されないため、SES企業は優秀なエンジニアと低スキルエンジニアをセットで提案するのです。
逆に、貴重なハイスキルエンジニアを単体で出してしまうと、スキルの低い社員が余ってしまうため、優秀なエンジニアを単体で提案することはまず無いでしょう(余程の高単価でもなければ)。
2.フリーランスエージェントに依頼する
ある程度スキルを持ったエンジニアであれば独立した方が収入は増えるケースも多いため、ここ数年フリーランスエンジニアの数は増えています。
そしてフリーランスを探すのに一番手っ取り早い方法は、フリーランスエージェントに依頼をすることです。
フリーランスエージェントとは、「フリーランスエンジニア」と「仕事を依頼したい企業」とのマッチングを行う会社です。企業には要員の提案をし、エンジニアには案件の紹介を行っています。
僕の体験談ですが、近頃よくあるのが、下の図のように「SES企業に要員提案を依頼すると、なんやかんやでフリーランスの人が来る」というパターンです。※SES企業も人手不足ということですね
だったらフリーランスエージェントに直接依頼した方が(マージンが抜かれないので)安く上がるんじゃないか、と考えて僕はフリーランスエージェントに依頼をするようになりました。
フリーランスエージェントを使うデメリット
品質はピンキリ
これはフリーランスに限ったことではないですが、フリーランスエンジニアは特に、出来る人と出来ない人の差が大きい気がします。フリーランスだからと言って、出来ない人は全然仕事は出来ないし、中には途中からまともに会社に来なくなるような人もいます。。
そして出来る人は出来る人で常に最新技術の案件や高単価の案件を求めているため、他に良い案件があれば、契約終了のタイミングでいなくなっちゃったりもします。
結局そんなに安くなかったりもする
SES企業に依頼せず、直接フリーランスエージェントに依頼したらコスパ良く人材を紹介してもらえるかと言うと、意外とそうでもないですね。。。エンジニアの金額相場はSES企業と結局それほど変わりません。エージェントが乗っけてるというのもあるのでしょう。
3.フリーランスエンジニア(個人事業主)に依頼する
下記のような方法で、エンジニアを直接集める手もあります。
- 人づてにエンジニアを紹介してもらう
- twitter等のSNSで知り合う
- エンジニアが参加しそうな交流会等で知り合う
- 昔別の現場で一緒だった人に声をかける
エージェントを通さず、フリーランスに直接依頼することができれば、もちろんマージンを抑えて市場価格より安くお願いすることも出来ますし、仕事ぶりをある程度知っている人であれば、品質面においても信頼できます。
中々機会に恵まれないかもしれませんが、信頼の置けるフリーランスエンジニアがいる場合は、仕事を依頼することは有効な策だと思います。
フリーランスエンジニアを使うデメリット
簡単には見つからない
デメリットではありませんが、信頼の置けるエンジニアを自力で探すこと自体がそれなりに難しいと思います。。
4.採用を強化する
「それができれば苦労しない」という話ではありますが、中長期的に見てやはり一番いいのは社員を採用することです。
小手先のテクニックを使った採用ではなく、働きやすい環境や自由な職場を作り、エンジニアが入社したくなるような会社を目指すのが、遠回りに見えて近道なのではないかと、最近は考えています。
まとめ
エンジニアを募集する際のいくつかの方法をご紹介しましたが、それぞれメリットデメリットがありますので、一概にどれが良いというわけではありません。
SES企業の中でも、しっかりと社員を中心に体制を組んでくれる会社もあれば、パートナーに横流ししかしない会社もあります。
いろいろな方法を試しつつ、見極めるのが一番だと思います!